ここ最近
電気代の値上げの話や停電のニュース。
なんだか前より目に入るようになりましたよね。
「もし本当に止まったらどうしよう」
「数日続いたらかなり困るな…」
子どもがいると
困るじゃ済まない気がして。
そんな不安から
ポータブル電源を調べ始めたsyuriです。
そして思ったんです。
せっかく買うなら
防災のためだけじゃなくて
普段の電気代も少し浮いたら嬉しいな。
そこで調べてみました。
ポータブル電源を普段使いしたら
電気代は安くできるの?
深夜電力ならどう?
ソーラーパネルを併用したら?
いろいろ見ていく中で
たどり着いたのは
大きな節約というよりは
使い方次第で少し変わる
というのがいちばん近い答えでした。
結論から言うと
コンセント充電だけでは電気代の節約にはなりにくいです。
でも
深夜電力やソーラーパネルを使う場合は
考え方が少し変わってきます。
そして同時に
「数字でわかること」と
「数字では測れないこと」が
はっきりしてきました。
今回は それをお伝えしたいと思います。
大丈夫です。
難しい話はできません(笑)
電気の話になると
WやWh・kWhなど
見慣れない単位が出てきますよね。
私も最初は頭がプスプスでした。
だからこそ
数字が苦手でも大丈夫なように
自動計算ツールも用意しました。
ポータブル電源って
本当に節約につながるのかな?
同じように迷っている方の
判断材料になればうれしいです。
ポータブル電源は普段使いで電気代が安くなる?
いきなり結論からいってみますね。
使い方によっては少し変わることもある。
でも劇的な節約にはなりにくい。
これが調べてみてわかった本当のところです。
考えてみればそうなんですよね。
ポータブル電源は基本的に
「電気を作る機械」ではなく
「電気をためる機械」
頭ではわかっていたんですけど
「え じゃあ意味ないの?」って
私はちょっとがっかりしました。
でも まったく節約できないのかというと
それもちょっと違います。
電気はどこから来ているのか。
一番のポイントはここでした。
コンセント充電では節約になりにくい理由
ポータブル電源が家にやってきて
まず充電をするのはコンセントからですよね。
でも 節約の視点で考えると
コンセント充電での節約はかなり難しいです。
なぜなら
ポータブル電源をコンセントで充電するということは
いつも通り電力会社から買った電気を
いったんポータブル電源に移しているだけだから。
つまり
買った電気
↓
ポータブル電源へ
↓
そこから家電へ
というひと手間が増えている状態なんです。
そしてもうひとつ。
コンセントから充電するときには
使える電気が少し減ります。
これを「変換ロス」と言うんですが
コンセントから出る電気はAC(交流)
ポータブル電源の内部はDC(直流)
電気の流れ方が違うので
AC→DCに変換するときに
一部が熱などに変わってしまうんです。
例えば100の電気を入れても
実際に取り出せるのは80〜90%前後。
Jackery公式サポートページでも
AC出力時の変換効率は約80%前後と案内されています。
(※機種や使用状況によって差があります)
どうしても変換ロスは避けられない仕組みなんですね。
👉 「Jackery公式サポートページ」
つまりコンセントから充電する度に
変換が起こるので
少しずつ減っているということなんです。
さらにポータブル電源は
スマホと同じように自然放電もあります。
スマホの充電も
使っていない時でも少しずつ電気は減っていきますよね。
それと同じ事がポータブル電源でも起きています。
ポータブル電源は
「買った電気を増やす」ことはできないので
「節約」という事だけで見るなら
コンセント充電ではなかなか厳しそうです。
深夜電力ならどう?少しは差が出る?
「じゃあ深夜電力なら?」
ここは
私がちょっと期待したところです。
深夜電力というのは
夜間に電気の単価が安くなる料金プランのこと。
例えば 東京電力の時間帯別プラン
(夜トクプラン)では、
昼間と夜間で単価差が設けられています。
ただし 料金は契約内容や燃料費調整額などによって変動します。
最新の単価は、公式ページで確認してみてくださいね。
👉「東京電力の夜トクプラン(公式ページ)」
時間帯もだいたい夜23時〜翌朝7時など
寝ている間が対象になることが多いです。
安い時間帯に充電して昼間に使う。
このやり方なら
単価の差額分だけはメリットが出ます。
「なるほどこれならいけるかも?」
と私も思いました。
ただ実際にはいくつか前提もあって
✅時間帯別プランへの契約が必要
✅昼間との差が昔ほど大きくないケースもある
✅使う量が少ないと差額も小さくなる
実際に数字で見てみると
1kWhあたり数円〜十数円の差です。
積みかさねれば じわっと効く
という感じかなと思います。
「買う電気の量そのもの」が減るわけではない
というのも考えるポイントです。
日中の在宅時間が長く
電気を使うことの多いご家庭では
じわじわじわっと効くのではないでしょうか。
大きく期待はできないけれど
「少しでも浮いたらうれしい」
そんなメリットかなと思います。
ソーラーパネル併用なら話は少し変わります
節約という見方ではここからが本題です。
ソーラーパネルで昼間に発電するとして。
例えば100Wのパネルなら
晴天時(日射がしっかり確保できる日)には
1日約400〜500Wh前後発電できるケースもあります。
※目安 実効日照時間4〜5時間×100Wの場合。
※冬季や曇天時はこれより下回ることが多く
設置角度・影・温度・充電効率によっても変動します。
「晴れていれば必ずこの数字になる」
というわけではありませんが、
目安として考えるとイメージしやすいかなと思います。
その電気をポータブル電源にためる。
ここがコンセント充電との大きな違いです。
発電した分だけ
電力会社から買わなくていい電気が増える。
つまり
「単価を下げる」のではなく
「買う量そのものを減らす」方法なんですよね。
もちろん天気に左右されるという不安定さはあります。
でも。
晴れた日に
✅スマホ
✅扇風機
✅ノートパソコン
✅Wi-Fiルーター
こういった軽い家電をまかなえるだけでも
すべてに料金がかかっていることを思えば
体感は大きく変わると思います。
そして何より。
停電中でも
充電できる手段があるという安心。
「使いきったら終わり」ではなく
「晴れたら回復できる」
私にとっては
この違いがいちばん大きかったかもしれません。
電気代のざっくり計算
ここでは一度
電気代を数字で見てみようと思います。
例えば。
ノートパソコン(約100W)と
小型ヒーター(約100W)を
3時間使うとします。
合計200W×3時間
約0.6kWhの電気を使う計算になります。
電気単価を31円/kWhとすると
(全国家庭電気製品公正取引協議会が目安として公表している単価)
※あくまで目安です。実際の料金は契約内容によって変わります。
👉 「全国家庭電気製品公正取引協議会のQ&Aページ」
約19円。
1日19円。
1か月で約570円です。
この数字ってどう見えます?
大きいと感じるか
小さいと感じるかは家庭ごとに違うと思いますが
コンビニに1回行けばすぐに無くなってしまう金額。
でも ちりも積もれば・・・
と私は思いました。
でもこれはあくまで一例。
家電の種類や使用時間が変われば
もちろん結果も大きく変わります。
電気代を計算するときは
ポータブル電源の容量(Wh)を
理解しておくとイメージしやすくなります。
👉容量の考え方はこちら
ソーラーパネルなら実際どのくらい?(自動計算ツール)
ソーラーパネルを併用したら
「けっこう節約できるかも」
と思ったんですが
なんとなく「節約できそう」ではなくて
自分の家の場合は本当に節約になるのか
私は金額を知りたかったんです。
各家庭でも
使う家電も使用時間も違いますよね。
それを毎回計算するのは大変過ぎるので
自動計算ツールを作ってみました。
入力時間は1〜2分で終わります。
入力するのは白いボックス
✅ポータブル電源の容量(Wh)
✅定格出力(W)
✅購入価格
✅家電の消費電力(W)
✅家電の台数(スマホなど)
✅使用時間
するとピンクのボックスに
✅各家電を1ヶ月使い続けた場合の電気代
✅1ヶ月の最大節約額
✅年間の節約見込み額
✅本体回収コスト(元が取れるまで)
が わかるようにしてあります。
計算は
「消費電力量(kWh)× 電気単価」
という公開されている仕組みをもとにしました。
変換ロスも考慮しているので
より現実的な節約額が出るようにしています。
容量を変えてみたり
使う家電を入れ替えてみたり。
「うちの場合はどうかな?」と
気軽に試してみてください。
容量を変えてみると「あ ここまでいけるんだ」とか
「意外と足りないな」とか。
回収までの期間も表示されます。
数字はひとつの目安として
いろいろ試してみてくださいね。
家電のW数は
本体の裏や側面のラベルに書いてあります。
※電気単価31円/kWhは全国家庭電気製品公正取引協議会の目安値を参考にしています。
※実際の料金は契約プランによって異なります。
深夜電力プランでの計算はこちら
深夜電力は単価差での節約。
ソーラーパネルは買う量そのものを減らす節約。
どちらが合うかは生活スタイル次第です。
こちらも入力するのは白いボックス
✅ポータブル電源の容量(Wh)
✅定格出力(W)
✅購入価格
✅昼間単価(円/kWh)
✅深夜単価(円/kWh)
✅家電の消費電力(W)
✅家電の台数(スマホなど)
✅使用時間
するとピンクのボックスで
✅1kWhあたりの節約額(昼夜の差額)
✅各家電を1ヶ月使い続けた場合の電気代
✅1ヶ月の最大節約額
✅年間の節約見込み額
✅本体回収コスト(元が取れるまで)
が わかるようにしてあります。
※昼間深夜の単価は検針票や電力会社のWeb明細で確認できます。
電気代だけで考えるとおすすめしにくい理由
ここまで調べてきて思ったのは
電気代の節約だけを目的に買うのは
あまりおすすめできないなということでした。
「元を取る」という考え方だと
どうしてもハードルが高いです。
期待値がズレたまま買ってしまうと
きっと後悔してしまう気がします。
でも それと同時に
ポータブル電源を持つ意味は
節約だけではないということも見えてきました。
それでも備えるという考え方
節約の数字だけで見ると
ポータブル電源の価値はどうしても小さく見えますよね。
でも実際に使ってみると
価格や節約の数字だけでは判断できないなと思ったんです。
残量を確認するたびに思うこと
普段から使っていると
充電残量が自然と目に入ります。
停電のニュースが流れるたびに
ちらっと見ては
「あ 満タンだ。よかった」
「今なら停電がきても大丈夫かも」
と思える。
その感覚が
思っていたより大きかったんです。
防災って結局こういう
「今なら大丈夫かも」の積み重ねだと思っています。
使っている備えという強さ
ただの停電の時ならまだしも
災害での停電になった時に説明書を探す。
これって地味に大変だと思います。
暗いし焦るし不安になるし。
その中で
「え どのボタン?」
「どこに刺すの?」
「ここ触って大丈夫?」
ってなるの
私はしんどいなと思っていて。
とりあえず電気は付けたいけれど
家族の安否確認もしたいし
やっぱり相当 焦ると思うんですよね。
でも普段から使っていれば
ボタンの位置も
出力の切り替えも
なんとなく体が覚えています。
知っているって
思っている以上に強いと思うんです。
それだけで判断のスピードが
全然違ってきます。
充電の減り方を体感しておける安心感
スマホを何台充電できるのか。
冷蔵庫はどのくらい持つのか。
それを数字ではなく
体感でわかっている。
これも想像以上に大きいです。
実際に使ってみると
「この使い方なら意外と減らないな」とか
「これをつなぐと一気に減るんだ」とか。
そんな感覚が少しずつつかめてきます。
説明書のスペックを見るだけでは
わからなかったことが
使ってみるとちゃんと見えてくる。
普段のうちにわかっているだけで
いざという時に迷わないというのは
それだけで大きな備えだと思っています。
普段使いと備えのバランス|1000Wh前後がひとつの目安
防災でポータブル電源を考えた場合
いろいろ計算して
私がたどり着いたのはここです。
ポータブル電源の容量1000Wh前後。
そしてソーラーパネル併用。
なぜこのあたりかというと
一般的な400L前後の家庭用冷蔵庫では
定格消費電力は100〜200W前後が多いとされています。
例えば
Panasonicの家庭用冷蔵庫410Lでは
定格消費電力(電動機)は約94Wと公表されています。
(メーカー仕様ページより)
ただし注意点として
冷蔵庫はコンプレッサーが動き出す瞬間に
一時的に定格より大きな電力(起動電力)が必要になることがあるんです。
なので ポータブル電源を選ぶ時に
定格だけ見て「大丈夫そう」と判断してしまうと
いざという時に動かないということもあるので
「瞬間最大出力」も確認してみて下さい。
もちろんずっと動き続けるわけではなく
実際は「動く→止まる」を繰り返す間欠運転。
各メーカーの防災向けモデルを見ても
1000Wh前後の容量帯が中心になっている印象です。
1000Whあれば
スマホ数台の充電
LED照明
Wi-Fiルーター
冷蔵庫を数時間〜半日ほど(使い方次第)
といった最低限の安心ラインが現実的に見えてきます。
実際に消費電力を計算してみると
500Whクラスだと「あと少し足りない…」
2000Whクラスだと「安心だけど価格が…」
という中間にいるのがこの1000Wh帯でした。
数字で見ると控えめですが
体感としては「不安がかなり減る容量」
このあたりがいちばん現実的かなと思いました。
| 家電 | 消費電力目安 | 1000Whでの目安 | |
|---|---|---|---|
| スマホ充電 | 約10〜20Wh | 約50回前後 | |
| LED照明 | 約10W | 約100時間 | |
| Wi-Fiルーター | 10〜15W | 約60〜80時間 | |
| 冷蔵庫 | 100〜200W | 数時間〜半日 | |
※あくまで目安。数字は変換ロス前です。
自分の家に合う?大事な4つのチェック
防災や節約を含め
ソーラーパネルを考え始めたら
まずはこの4つだけ確認してみて下さい。
✅深夜電力プランかどうか
✅昼間に在宅時間があるか
✅置けるスペースはあるか
✅どこまでを「備えたい」と思っているか
いつ来るのかわからないことが
災害の怖さでもありますが
まずは焦らず
自分の環境と相談してみる事は大切です。
発電できる備えの選び方
ソーラーパネル併用での
ポータブル電源購入を検討しているなら
ソーラパネル入力性能や
バッテリーの種類(リン酸鉄系など)といった安全性の観点も含めて
比較ページでまとめています。
FAQ回答
ポータブル電源の普段使い 電池の劣化は早くなる?
使えば回数は増えるので劣化がゼロとは言えません。
例えばリン酸鉄リチウム電池(LiFePO4)は
一般的に約3000回前後の充放電サイクルが目安とされています。
EcoFlow公式サイトでは
リン酸鉄モデルの充放電回数を約3000回以上と案内しています。
(※メーカーやモデルにより差があります)
👉 「EcoFlow公式ページ」
ただ使わずに長く置いておくよりも
普段から動かして状態を確認できるほうが安心という考え方もあります。
防災という視点では
「ちゃんと動く」とわかっていること自体が備えになると思っています。
節約だけが目的なら買わないほうがいい?
電気代の節約だけを目的に考えると
正直ハードルは高めです。
初期費用の回収に時間がかかるケースが多いからです。
でも「防災+普段使い+ソーラー」という組み合わせで考えると
価値の見え方はかなり変わってくると思います。
深夜電力がない家庭でも意味はある?
意味はあります。
ただし「電気代が安くなる」というより
停電時に困らない生活をつくる方向で価値が出やすいです。
節約も意識するならソーラーパネル併用が現実的かなと思います。
ソーラーパネルって本当に充電できる?
天気次第というのが本当のところです。
晴れの日はしっかり発電しますし
曇りや冬場はどうしても弱くなります。
それでも「少しでも回復できる手段がある」というのは
停電時には大きな違いになると思っています。
ゼロのままではなく少しずつでも増やせる。
その安心感は大きいです。
1000Wh前後ってどれくらいの家電が使える?
目安としては
スマホや照明Wi-Fiなどの軽い家電なら安心感をつくりやすい容量帯です。
冷蔵庫まで使うなら間欠運転を前提に考えてみて下さい。
「1000Wh前後って何がどれくらい?」と思ったら
自動計算ツールでは
一度に5種類の家電まで入力できるので
色々試してみて下さいね。
まとめ
普段使いで電気代が安くなるかどうか。
結論としてはコンセント充電だけでは
大きな節約にはつながりにくいです。
それでも私がいちばん価値を感じたのは
「発電できる備え」になることでした。
ソーラーパネルを併用すれば
電気を買うだけの生活から
自分で作り出す生活。
その第一歩として
私は「普段使いできる備え」を選びました。
そして何より
停電中でも「回復できる手段」を持てるということ。
価格や節約の数字だけでは決めきれなかった理由は
ここにありました。
あなたの家庭ではどうですか?
防災への備え方は人それぞれ違います。
あなたの生活に合った備えが見つかる事を願っています。
参考になれば幸いです。
参考文献・引用元リスト
こちらの記事も参考にどうぞ


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